<p><b>二条城</b>(にじょうじょう)は<a href="/pages/w/121689451238527">京都市</a><a href="/pages/w/515915418527787">中京区</a><a href="/pages/w/246940912146577">二条通</a><a href="/pages/w/211492369053143">堀川</a>西入二条城町にある<a href="/pages/w/200167676673225">江戸時代</a>の<a href="/pages/w/609903309064228">日本の城</a>跡である。京都市街の中にある<a href="/pages/w/725659937452217">平城</a>で、後述する足利氏、織田氏、豊臣氏、徳川氏によるものがあるが、現在見られるものは、徳川氏によるものである。城跡全体が国の<a href="/pages/w/182022145177097">史跡</a>に指定されている他、二の丸御殿(6棟)が<a href="/pages/w/213901485290794">国宝</a>に、22棟の建造物と二の丸御殿の障壁画計1016面が<a href="/pages/w/221540464705487">重要文化財</a>に、二の丸御殿庭園が<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%90%8D%E5%8B%9D" class="wikipedia">特別名勝</a>に指定されている。さらに<a href="/pages/w/150843768311079">1994年</a>(平成6年)には<a href="/pages/w/174432129275005">ユネスコ</a>の<a href="/pages/w/175215152529091">世界遺産</a>(<a href="/pages/w/457955357660752">世界文化遺産</a>)に「<a href="/pages/w/500950146632538">古都京都の文化財</a>」として登録されている。</p><p><a href="/pages/w/162623180458580">徳川家康</a>の<a href="/pages/w/532816820159142">将軍宣下</a>に伴う賀儀と、<a href="/pages/w/120379138039469">徳川慶喜</a>の<a href="/pages/w/536821376426005">大政奉還</a>が行われ、<a href="/pages/w/643831142344261">江戸幕府</a>の始まりと終焉の場所でもある。</p><h2>歴史・沿革</h2><h3>さまざまな二条城</h3><p>日本の歴史書において「二条城」と呼ばれることのあるものは複数ある。当時の二条大路は朱雀大路が廃れた後、都一の大路であり、<a href="/pages/w/136469753091680">足利尊氏</a>から<a href="/pages/w/600508689966979">義満</a>まで3代の<a href="/pages/w/214208218593223">将軍</a>が二条に屋敷を構えたため、将軍家の屋敷を「二条陣」または「二条城」といった。後には、二条通に面していなくても将軍家の屋敷を二条陣または二条城といった。<a href="/pages/w/204507386409760">室町時代</a>に平安京の左京にあった唯一の城である。ちなみに右京にも唯一、「<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E9%99%A2%E5%9F%8E" class="wikipedia">西院城</a>(さいのしろ)」があった。二条城と西院城を平安京の両城ともいう。 <ol><li> <a href="/pages/w/468958583207991">室町幕府</a>13代将軍<a href="/pages/w/187306474646951">足利義輝</a>の居城。「二条御所武衛陣の御構え」。</li><li> 室町幕府15代将軍<a href="/pages/w/140355616149626">足利義昭</a>の居城として、<a href="/pages/w/113899175356086">織田信長</a>によって作られた城。二条通からは遠く離れていた。ただし平安京<a href="/pages/w/493841760726893">条坊制</a>の「二条」(二条大路と中御門大路(現椹木通)に挟まれた地域)には城域の南部分がわずかに含まれる。義輝の「二条御所」とともに「二条」の名を冠して呼ばれるのはこのためと考えられる。</li><li> 織田信長が京に滞在中の宿所として整備し、後に皇太子に献上した邸「二条新御所」。二条通にも面さず条坊制の二条にも属していない。二条家の屋敷跡に設けられたための呼称と考えられる。</li><li> <a href="/pages/w/162623180458580">徳川家康</a>が京に滞在中の宿所として造った城。</li></ol>現存する二条城は4の城である。1と2は同じ場所に造られたが連続性はない。1を「二条城」と称した例は当時から現代に至るまで無いが2の前史としてここに紹介しておく。2と3は同じものと見る説もあるが、『<a href="/pages/w/537368609634584">信長公記</a>』その他の史料、及び発掘結果、残存地名などを根拠として別のものとするのが現在では通説となっている。2及び3について「二条城」と呼ぶのは4.が完成した江戸時代以降のことであり、4と区別する趣旨で「旧二条城」「二条古城」などと呼ばれることもある。この節では、近世の二条城である4.の前史として1の「武衛陣の御構え」と2と3の「二条城」について略説する。</p>